前回はトマト・ピーマンづくりの一年についてお話しましたが、
今日は少し視点を変えて、
「農業で働くって実際どうなの?」
「トマト・ピーマン農家の一日って、どんな流れ?」
というところにフォーカスしてみたいと思います✨
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将来、農業に挑戦してみたい人
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移住+農業に興味がある人
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子どもに“食と農”の話をしてあげたい親御さん
そんな方の参考になれば嬉しいです
1. トマト・ピーマン農家の一日は、季節でリズムが変わる⏰
農業の働き方は、
会社員のように「9時〜18時、土日休み」とは少し違います。
でも、**「季節ごと・作物ごとにリズムがある暮らし」**は、
慣れてくるととても心地よく感じられます
◆ 収穫シーズン(初夏〜秋)の一日イメージ
ここでは、ハウス栽培+露地栽培を組み合わせた農園の例として、
ある一日をご紹介します。
5:30〜6:00 朝の見回り&収穫スタート
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ハウスの温度・湿度チェック
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トマトの色づき具合を見ながら収穫
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ピーマンはツヤと大きさを見ながらポンポン切ってコンテナへ
朝は気温も低く、
トマトもピーマンも“シャキッと”している時間帯です。
この時間の畑の空気は、本当に気持ちいいですよ
9:00前後 選別・箱詰め作業
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収穫してきた実をサイズ・状態別に仕分け
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傷や病斑がないかチェック
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出荷先ごとの規格に合わせて包装・箱詰め
直売用・飲食店用・市場出荷用など、
送り先によって求められるサイズや形が違うので、
**「この箱はこっち向け」「これはあのお店に」**と仕分けていきます。
12:00前後 昼休憩
外仕事は体力を使うので、お昼ごはんは超大事!
おにぎり・味噌汁・漬物…シンプルなご飯がやたらうまいです
13:00〜15:30 畑の管理作業
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わき芽かき(トマトの不要な芽をとる)
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誘引作業(茎をひもで支柱に固定)
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ピーマンの枝整理・下葉かき
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マルチ補修・草取り
ここは**“コツコツ系の作業時間”**です。
黙々と手を動かしながら、
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次の段取りを考えたり
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一緒に働くメンバーと雑談したり
する、意外と好きな時間でもあります
16:00〜 片付け・翌日の準備・記録
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道具を洗って片付け
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出荷伝票の整理
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今日の作業内容・畑の様子をノートに記録
記録は、翌年の栽培のヒントにもなります。
「この時期に雨が続いて病気が出た」「この追肥は効きがよかった」
など、経験値を“言葉”として残しておく作業です。
2. トマト・ピーマン農家の仕事って、どんな人に向いている?
よく聞かれるのが、
「体力に自信がないと無理ですか?」
「農業の経験がないと難しいですよね?」
という質問。
もちろん、楽な仕事ではありませんが、
**「こういうタイプの人はハマりやすいな」**という傾向はあります
✅ 向いているタイプ
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体を動かすことが嫌いじゃない人
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コツコツ作業が意外と好きな人
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自然や植物が好きな人
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失敗しても「次はこうしよう」と考えられる人
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朝型の生活リズムに抵抗がない人
経験は“あとからついてくる”
トマトのわき芽かきも、
ピーマンの収穫の見極めも、
最初から上手にできる人はいません。
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先輩農家やスタッフに教わる
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実際にやってみる
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失敗しながら覚えていく
その繰り返しです
大事なのは、
「分からないことを分からないままにしないこと」
これができれば、未経験でもしっかり成長していけます
3. 「農業=休みがない」は本当?働き方のリアル♂️
たしかに、
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収穫のピーク時期
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台風前後
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定植直後
などは、休みを取りにくい時期もあります。
ただ、最近は
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収穫や出荷作業をパートさんと分担する
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繁忙期が重ならないように作付け計画を組む
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機械や省力資材を導入して負担を減らす
など、家族総出で365日フル稼働…というかたちは減ってきています。
当農園でも、
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「この日は絶対休む日」と決めて家族時間にしたり
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雨の日は室内作業や事務に充てたり
と、メリハリをつけた働き方を大事にしています。
「農業だから休んじゃダメ」ではなく、
**「農業だからこそ、長く続けられる働き方を考える」**ことが大切だと感じています
4. トマト・ピーマン農家のやりがいって、どこにあるの?✨
これは人それぞれですが、
私たちが強く感じているやりがいをいくつかご紹介します。
お客さまの「おいしかったよ!」の一言
直売所やマルシェ、飲食店さんから
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「ここのトマト、子どもがパクパク食べてます」
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「ピーマンが甘くてびっくりしました!」
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「またあのトマトが食べたいって家族に言われて…」
そんな声をいただく瞬間、
どんな疲れも吹き飛びます
目の前で“成長”が見える仕事
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苗が少しずつ大きくなっていく
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つぼみが付き、花が咲き、実が膨らむ
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緑だった実が少しずつ色づき、収穫を迎える
現場で毎日見ていると、
トマトもピーマンも本当に「生きているんだなぁ」と感じます
自然と向き合うからこそ、季節がくっきり見える
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春の陽射しの変化
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梅雨の湿気と土の匂い
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真夏の朝夕の空気の違い
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秋の気配が少しずつ忍び寄る感じ
カレンダーよりも、
畑と空気が“季節の変化”を教えてくれる生活は、
言葉にしづらい豊かさがあります☀️
5. 大変なこと・しんどいことも、もちろんあります
きれいごとだけではなく、
大変な面も正直にお伝えします。
天候リスク
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長雨で病気が広がる
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雹(ひょう)で実が傷つく
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台風でハウスが被害を受ける
どれだけ対策しても、
完全にゼロにはできないのが自然相手の仕事のつらいところです。
収入が天候・市場価格に左右される
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豊作だと価格が下がる
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不作の年は、出荷量そのものが減る
だからこそ、
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直売・飲食店・加工用など販路を分散する
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トマトとピーマン以外にも少し別作物を組み合わせる
など、リスク分散の工夫も欠かせません。
常に勉強が必要
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新しい病気や害虫
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資材・品種・栽培方法の進化
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補助金・制度・機械化の情報
「去年と同じことだけしていればいい」という時代ではないので、
勉強をやめてしまうと、あっという間に取り残されてしまいます
6. 「それでも農業を選ぶ人」が増えている理由
最近は、
異業種から農業に飛び込んでくる人も増えています。
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ITエンジニアから農家へ
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飲食業から「自分で素材を作りたい」と就農
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都市部から地方へ移住+農業
話を聞いてみると、
こんな言葉がよく出てきます
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「自分のしごとが“誰かの食卓”に直結するのが嬉しい」
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「人の多さから少し離れて、自然と一緒に働きたい」
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「パソコンの画面ではなく、本物の“ものづくり”をしたい」
トマト・ピーマン農家として働くことも、
まさにそうした“生き方の選択肢”の一つだと感じています
7. まとめ:トマト・ピーマンの畑から、食卓と“これからの働き方”を考える
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トマト・ピーマン農家の一日は、早朝の収穫から始まる
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仕事は体力勝負な面もあるけれど、季節や成長が見える豊かさがある
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「おいしかった」の一言と、目の前の成長が何よりのやりがい
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天候リスクや収入変動など、大変な面も現実としてある
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それでも、農業という働き方を選ぶ人は増えている
もしこの記事を読んで、
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「トマトとピーマンの見え方がちょっと変わった」
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「農業の仕事って意外と面白そう」
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「子どもと一緒に収穫体験に行ってみたい」
そんなふうに感じていただけたなら、
トマト・ピーマン農家としてとても嬉しいです
いつかどこかの畑で、
一緒に真っ赤なトマトやツヤツヤのピーマンを収穫できる日が来たら…
それはきっと、忘れられない一日になると思います✨
今日も畑で、
あなたの食卓に届く一粒一粒を、大切に育てています





