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皆さんこんにちは
万寿農園の更新担当の中西です。
~商品設計×温度×表示×SNS~
良い実ほど時間と温度で価値が決まります。朝どれ→選別→予冷→出荷を3時間以内に収め、SKU(品目設計)×表示×体験をテンプレ化すれば、直売も業務もECも在庫が残りません。即導入できる“売れる型”を公開。
ベース
大玉トマト(ブレイカー/ピンク/レッドの段階別)
ミニトマトMIX(赤・黄・オレンジ)
ピーマン(秀L/M、朝どれシール)
ミドル
調理向けトマト(加熱用・規格外ミックス)
肉厚ピーマン(肉詰め・グリル向けサイズ)
ソース/ラタトゥイユKIT(レシピカード同梱)
プレミアム
糖度タグ付きロット(°Brix表示)
単一圃場ロット・化粧箱(贈答)
すべてに採収日・ロット・保存温度を明記=信頼の土台。
6–8時 収穫:畝端で一次選別→即予冷
トマト 12–15℃、ピーマン 7–10℃(高湿)
8–9時 選別・包装:結露ゼロで袋/パック詰め
〜11時 出荷:直売/飲食/量販/ECへ振り分け
混載NG:エチレン感受性に注意(ピーマンは特に)。
サイズ・色・硬さで秀/優/Bを固定化。
外観:裂果・傷・日焼けはBへ。
箱:通気孔付き、段積み高さを規定。すべり止めで倒壊防止。
表:品名/内容量/採収日
裏:保存温度(トマト12–20℃・ピーマン7–10℃)/生産者/ロット
食べ方ワンフレーズ:
トマト「食べる10分前に室温へで香りUP」
ピーマン「縦に裂くと種が散りにくい」✂️
価格は端数カット(198/298/398円など)で即決。
セット割:ミニMIX+ピーマン=−50円。
値引き:閉店30分前の1回のみ(−20〜30%)。早値引きはブランド毀損⚠️
直売所:試食(トマト1/8カット)+糖度ボード。ピーマンは肉詰め写真POPで訴求。
飲食店:サイズ・硬さ・酸味の要望を聞いて曜日固定便。
量販:赤×緑の色対比で売場を明るく。箱ラベルに“朝どれ・予冷済”。
EC:緩衝厚め+クール便(ピーマン)/常温〜チルド(トマト段階別)。保存カード同梱。
ミニトマトのハニーマリネ:塩→湯むき→はちみつ+酢
グリルピーマンのオイル漬け:焼いて皮をむき、オイル+にんにく
トマト×ピーマンのラタトゥイユ:切って炒めて煮るだけ
→ QRで30秒動画。
朝:畑の逆光ショット+「本日◯時並びます」️
昼:**断面(トマトのゼリー層/ピーマンの肉厚)**
夕:在庫速報「残り◯パック/次回◯時」
ハッシュタグ:#朝どれ #トマト #ピーマン #直売 #今日の副菜
トマトの青臭さ:食べ時ガイド同梱(室温10分・塩+オリーブ)。
ピーマンの苦味:縦切り&油と合わせる提案。
潰れ・結露:梱包厚・段積み・温度逸脱をチェック。写真→ロット→即交換のルール化。
規格率・返品率・SNS保存数・天候を1枚化。
販路別粗利×歩留まりでSKU配分を更新。
糖度×保存温度×販売速度の相関を来期の設計に。
まとめ
商品(3階建て)×動線(3時間)×表示(保存法+食べ方)×写真(断面映え)。この型だけで売り切る力は安定します。まずは保存カードと糖度ボードを今日つくってみてください。明日のリピートが変わります。✨
皆さんこんにちは
万寿農園の更新担当の中西です。
~“甘さと香りは設計できる”~
トマトもピーマンも、苗の質×環境の波形×水と養分のタイミングで決まります。土耕/養液どちらでも使えるように、年間カレンダー・温湿管理・整枝誘引・給液EC/pH・病害虫の初動・収穫と予冷を“そのまま現場で動く型”に整理しました。✨
1–3月:育苗(接ぎ木検討/徒長回避)
3–4月:定植→活着管理(浅植え+初回潅水しっかり)
4–6月:開花・着果→整枝・誘引のルーティン化
6–10月:ピーク収穫(環境と給液を“微調整”で維持)
11–12月:撤収・土壌改良/設備メンテ
高温期は遮熱・換気、低温期は保温・根域温で根を機嫌よく。
土耕:pH 6.0–6.5、有機物は通気性>保水性で。排水性が悪い圃場は高畝+暗渠。
養液:スタートEC
トマト:1.8–2.5 mS/cm、pH 5.8–6.3
ピーマン:1.5–2.2 mS/cm、pH 5.8–6.3
給液カーブ:朝控えめ→昼ピーク→夕切り上げ(日射比例が基本)
トマト:昼 20–26℃/夜 12–18℃
ピーマン:昼 22–28℃/夜 16–20℃(高温・低温で落花しやすい)
湿度/VPD:0.5–1.2kPa帯が安定。結露=病気の入口なので朝の換気→昇温で露を飛ばす。
CO₂:朝の同化ピーク中心に施用(換気との両立)。
トマト:1本仕立て+つる下ろし。
側枝は早めに除去、房ごとに果数調整(ミニは放任寄り/大玉は4–5果目安)。
摘葉は下から少しずつ(一気に抜かない)。房直下の葉を残して糖送りを確保。
ピーマン:二又〜三又仕立てが基本。
初花(第一花)を摘むと株が乗りやすい。
枝はY字で吊り、風で擦れないように誘引。若木は果負担を軽く。
トマト:マルハナバチ/電動受粉器/ワイヤー振動で花粉を落とす。
ピーマン:基本は自家受粉。日中高温(>30℃)・低温(<15℃)・乾燥で落花→遮熱・ミスト・夜温確保で回避。
尻腐れ(Ca不足)は根ストレスと乾湿差が主因。濃度より“安定”。必要に応じCa葉面も検討。
ドレイン(養液):ピーク時**20–30%**目安。樹勢が走る→EC上げ/硬い→EC下げ。
土耕:少量多回。乾湿差を小さくし、猛暑日は朝に寄せる。
微量要素:Ca・Mg・Bをローテ。N過多=割れ・青臭さ・病気の引き金⚠️
トマト:うどんこ、灰色かび、葉かび、疫病、TYLCV、コナジラミ、ハダニ、サビダニ
ピーマン:炭疽、斑点細菌病、灰色かび、うどんこ、アザミウマ、アブラムシ
IPM:防虫ネット+粘着板(黄/青)+天敵/選択剤のローテ、発生初期で抑える。
農薬はラベル遵守・希釈/間隔・収穫前日数を厳守。
トマト割れ:潅水ムラ・急な降雨→水の波形を滑らかに/着色期はややドライ
サンバーン(果焼け):急な直射→簡易遮光+葉で傘
小玉化・奇形果:低温・花粉不足・B不足→環境是正と栄養バランス
トマト:
出荷段階:ブレイカー〜ピンク(市場向け)/レッド(直売)
12–15℃・高湿で“畑熱”だけ抜く(10℃以下は低温障害⚠️)
ピーマン:7–10℃・高湿で予冷(低温障害に注意)。
混載:エチレン源(果物)と分ける。
☐ 温湿・VPD・日射・潅水ログ
☐ 房ごとの果数/ピーマンの果負担
☐ 病害虫の初期症状・粘着板カウント
☐ 規格率(秀/優/B)×販路
☐ クレーム写真と是正メモ
まとめ
苗(30%)×環境(50%)×水肥タイミング(20%)。この配分を意識するだけで、甘さ・香り・歩留まりが安定します。明日は朝の潅水を5–10分遅らせて同化の時間を確保してみてください。味が変わります。✨