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万寿農園の農園日誌~魅力~

皆さんこんにちは

万寿農園の更新担当の中西です。

 

~魅力~

 

夏の畑は、陽射しと土のにおいが満ちる生命の舞台。
とれたてのナス、瑞々しいトマト、シャキっとしたきゅうり。
汗を流しながら育てた野菜たちが持つ「味」「香り」「力強さ」は、まさに自然からの贈り物です。

農家として夏野菜を育てる日々には、喜びと発見が詰まっています。今回は、その“夏野菜の魅力”を、現場の目線から深く掘り下げてご紹介します。


1. 夏野菜は“太陽のエネルギー”そのもの

ナスやピーマン、ゴーヤ、トマト、とうもろこし…
夏野菜の多くは、強い日差しを浴びて育ち、見た目にも鮮やかで生命力にあふれています。

特徴的な魅力:

  • 色が濃く、ビタミンが豊富

  • 水分量が多く、火照った体を冷やしてくれる

  • 抗酸化作用や疲労回復に役立つ栄養素が豊富

まさに、夏を乗り切る“天然のサプリメント”のような存在です。


2. 毎日の畑がくれる“変化”と“発見”

夏は野菜の生長が早く、朝と夕方で姿が違うこともあるほど。

畑で感じる日々の魅力:

  • 「今朝咲いた花が、もう実をつけている」驚き

  • 雨の後、ぐっと色づいた実に気づく瞬間

  • 虫たちと共存しながら育てる命の連鎖

手間をかけた分だけ、野菜が応えてくれる感覚は、育てる者にしか味わえない喜びです。


3. “朝採り”が生む、格別の味と香り

夏野菜は、日の出直後に収穫することで、甘みや香りが際立ちます。

直売所や飲食店に喜ばれる理由:

  • 朝採りのトマトは香りが濃く、果肉がしまっている

  • とうもろこしは朝一番が一番甘い

  • キュウリは水分が多く、パリッとした食感が持続

「野菜は生き物」という感覚が、料理人や消費者に伝わるのがうれしい瞬間です。


4. 家族や地域と“旬を共有”できる幸せ

夏野菜は収穫量が多く、ご近所や家族、地域の方々と分け合う文化が根付いています。

喜びの循環:

  • 子どもたちが畑に来て、野菜の大きさに目を輝かせる

  • お裾分けが会話のきっかけになる

  • 直売所で「今年もこの味が楽しみで来ました」と言われる

“育てる”だけでなく“つながる”のが、農家の喜びです。


5. 夏野菜は、自然と共に“生きている”ことを教えてくれる

大雨や猛暑など、思い通りにいかない日もあります。
それでも、野菜はその中で力強く根を張り、葉を広げ、実をつけてくれます。

  • 日陰に植えたナスが、逆に甘く育つことも

  • 手を入れすぎないほうが良い場合もある

  • 毎年、まったく同じ味にはならない

野菜を育てることは、“自然と対話すること”。その謙虚さと感動が、農業の本質です。


夏野菜は、“季節を味わうことの喜び”を教えてくれる

農家にとって夏野菜は、「育てる手間」と「実る喜び」が最も色濃く味わえる季節の恵みです。

その一皿が、誰かの健康を支え、誰かの笑顔を生む。
畑から始まるこの豊かな循環こそ、夏野菜の真の魅力なのです。